☆夏休みが終わり,また元気のよい子どもたちの声が学校に帰ってきました。
3名の転入生を新しく迎えて,
548名の子どもたちと再スタートしました。
☆夏休み,多くの本との出会いがありました。
やはり一番心に残ったのが被災地の子どもたちに関係する本です。
その中で,イタリアの週刊誌に載った東日本大震災の被災地の子どもの写真に出会いました。
イタリア人の記者のコメントは,次の一行だけです。
「面がまえがいい。日本は必ず再興する。」
というものでした。
☆震災直後からツイッターにたくさんの書き込みがありました。
「がんばろう」「力をあわせよう」「元気を出そうぜ」「誇りに思うよ」「大丈夫さ」
「ひとりじゃないよ」「日本人でよかった」
日本中を温かい気持ちにし,胸を熱くするものでした。
そのメッセージを1冊の本にまとめてありました。
ちっぽけな勇気
自分がためてきたおこづかいの1000円をにぎりしめて学校に行った。
そして、今日は放送当番なので元気が出る曲をかけると言って
『ちっぽけな勇気』を持って行った息子を誇りに思う。
未来を背負うこの子たちの気持ちが有る限り、
日本は大丈夫だと思ったら涙がでてきた。 |
☆被災地の子どもたちの作文集を読みました。80人分の作文集です。
家族,兄弟,友だちなど大切なものを失った子たちの作文です。
「…学校から下りていくと,いつも見ていたたてものがこわれたり
なくなっていたりしていました。
車もいっぱいつぶれていました。僕の家も半分こわれていました。
とても悲しかったです。
…僕は,たくさんの人に助けてもらっているんだなと思いました。
困っている人がいたら,ぼくも助けてあげたいです。
そんな強くてやさしい人になっていきたいと思います。(1年 児童)」
「…ぼくから大切なものをうばっていった津波がにくくてたまらない。
けれど,この震災でたくさんの人に出会うことができた。
たくさんの人に助けてもらった。
“ありがとうございます”と何回言っても足りないくらい。
これから転校してしまうけど,この震災でいろいろな人に出会い,勇気をもらったから,
どこでもしっかり生きていけると思う。そして,大きくなって,大人になった時,
人を助けることのできるりっぱな大人になり,お世話になった人たちに,
りっぱになったぼくの姿を見せたいと思います。(5年 児童)」
ほかにも題だけを紹介すると,『おにぎり一個十分かけて食べた』
『つなみは黒くてくさかった』『唯一残ったのは,命』『夢だったらいいな!』…
過酷すぎる現実にしっかりと向き合い,今の思いを綴っているのです。
胸がいっぱいになりました。
☆春の選抜高校野球開会式での創志学園野球部主将
野山慎介君の選手宣誓も忘れることができません。
…私たちに,今できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。
「がんばろう!日本」。
生かされている命に感謝し,全身全霊で,正々堂々とプレーすることを誓います。
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